2017年12月21日(木)に呼吸ケア管理室主催の職員向け勉強会を開催しました。今回の勉強会は、松浦管理栄養士が「COPDにおける栄養管理」をテーマに行いました。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、主にタバコの煙などによって肺が障害をうけることで肺の機能が悪くなり、スムーズに呼吸ができなくなる病気です。COPD患者さまは呼吸筋を一生懸命動かそうとするので、健康な人より呼吸にたくさんのエネルギーが必要となります。ところが、多くの患者さまは息切れによる食欲の低下から必要なエネルギーを摂りづらくなってしまうという悪循環に陥ります。そのため、COPD患者さまには、十分なエネルギーの確保と良質なたんぱく質の摂取などが必要となります。食事摂取量を増やすことが困難な場合には、栄養補助食品を取り入れるなどの考慮が必要となるなどの説明がありました。
栄養補助食品の取得方法や当院で取り扱っている栄養補助食品について、出席した多職種の職員からの質問があり、理解を深める勉強会となりました。
患者さまへの栄養管理は、栄養士だけではなく、医師や看護師など多職種で連携し、サポートする必要があります。今後もこのような勉強会を通して、呼吸器専門病院としての知識を深め、呼吸器疾患治療の向上に努めていきます。
また、呼吸ケア管理室は、はるひ呼吸器病院で「呼吸ケア教室」を開催しています。次回開催は、2018年1月18日(木)に慢性呼吸器疾患看護認定看護師 西村主任による「COPDにおける生活の工夫」をテーマに行います。
こちらはどなたでも参加可能です。ご興味のある方は直接会場(1F 売店横 多目的室)にお越しください。
◎愛知県北名古屋市・清須市で肺炎、肺がん等の呼吸器疾患症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。